JCC 玉城にホテル
県内外食産業が初進出「来春にも着工」
県内外でレストランなどを展開するJCC(糸満市、渕辺俊一社長)が南城市玉城に約七億円を投じて 「地産地消と自然との融合」をテーマにしたリゾートホテル建設を計画している。 同社は新たに参入するホテル事業で、初年度の売上高三億円を目指す。 新原ビーチ近くに土地を確保しており、字百名にホテル、 約三百メートル離れた字玉城にコテージを建設する。 県内の外食産業がホテルに進出するのは初めて。 2009年春にも双方の工事を始め、コテージが同年秋、 ホテルが10年春の開業を目指す。 ホテルは現在、開発許可申請手続き中。 ホテルは延べ床面積約三千平方メートルの地下二階、 地下一階。 一室六十六平方メートルの十二室で、全室が海に面している。 価格は一泊(朝、夕食付き)三-五万円を予定。 地産地消をテーマにしたレストランや自然と触れ合える庭、 社員研修や音楽の演奏に使える多目的ホールも整備、回廊でつなぐ。 周囲を樹木や石垣で囲むことで、周辺の自然環境に調和させる。 和風の建築にチャーギ(イヌマキ)など沖縄の素材を使い、 ガジュマルや琉球石灰岩を配置して「和流」の空間を演出する。 コテージは一棟約六十平方メートルの平屋で全六棟。 敷地は約三千八百平方メートルで、コテージ部分が約九百三十 平方メートル、果樹園が約二千八百四十平方メートル。 斜面や屋根に植物を配置する。 果樹園には在来の果樹を植え、宿泊客が利用できるようにする。 渕辺社長は「地産地消と自然との融合をテーマに、 開発するほど自然が復元される新たなビジネスモデルを提案したい」と述べた。
沖縄タイムスに記事掲載されました。
南城市玉城にホテル建設へ
JCCが参入計画
飲食店や健康宅配事業などを展開するJCC(糸満市、渕辺俊一社長)がホテル事業への参入を計画している。 沖縄文化と自然との調和を基本に、南城市玉城海岸沿いにリゾートホテルを建設するほか、コテージを建設する案も検討されてる。 2009年末にも開業したい考えだ。具体的な施設の内容は社内のプロジェクトチームで検討中だが、ホテルは2500平方メートルほどの のべ床面積に十数客の客室とし、広めの空間でくつろぎの場を演出する方向という。 コテージは見晴らしの良い高台に6棟程度を建設、農園なども併設し自然との調和を図り、地産地消も取り入れる。
日本経済新聞に記事掲載されました。
JCC、ホテル参入
県内外食最大手 南城で来年12月
沖縄県の外食最大手、JCC(糸満市、渕辺俊一社長)はホテル事業に参入する。 約7億円を投じて、沖縄県南城市の海岸沿いにリゾートホテルを建設、来年十二月の開業を目指す。 県内の外食大手がホテルに進出するのは初めて。 個人消費の低迷や原材料価格の上昇など外食産業に逆風が吹くなか、観光需要の増加を背景にホテル事業を新たな収益源に育てる。
南城市玉城の新原ビーチの近くに土地を確保した。ホテルは延べ床面積約二千五百平方メートルで、来年春にも建設を始める予定。 部屋数は十数室程度と少ないが、一部屋当たりの面積は約六十六平方メートルと広い。全室海側に面しているため、宿泊客は夕日などを楽しめる。 ホテルのコンセプトは沖縄文化の発信や自然との調和。部屋には沖縄の民家の特徴である赤瓦を使用するほか、敷地内には ガジュマルなど沖縄特有の樹木を多く植える。 沖縄民謡やジャズ演奏などを楽しめる和風の音楽ホールや、客室棟と多目的広場を結ぶ回廊を設置し、独自性をアピールする。 価格は朝夕食付きで一泊一人三万ー五万円の見通しで、団塊の世代など中高年層を中心とした観光客を呼び込む。 初年度の売り上げ目標は約三億円。 九月の沖縄県への観光客数は約五十三万人と同月として過去最高を記録。 近年は外資や本土資本のホテル進出が相次いでいる。今回、県内の外食産業最大手が新たに参入することでホテル業界の競争は一段と激しくなりそうだ。 JCCは一九九三年に設立、沖縄県を中心に四十一店舗のレストランを展開している。 琉球時代の貴族や庶民の文化をイメージした料理や内装など、店舗によってそれぞれ特色が違うのが特徴だ。 二〇〇九年五月期の売り上げ高は約四十億円と前期に比べ約一四%増える見通し。